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§ 劣化ウランはイラクでどのように使われたか 劣化ウランという大量破壊兵器が人類史上最初に使われるようになったのが,イラク,です。1991年1月17日から2月18日にかけて使われました。イラクで初めて使われた劣化ウランを,アメリカはそれから12年間,使い続けました。 湾岸戦争の間,少なく見積もっても500トンから800トンの劣化ウラン弾がイラクに対して使われ,そのうち少なくとも300トンがバスラ西部に使われました。バスラ市民全体の45%が劣化ウランを原因とする疾病にかかりうる,と試算されています。 劣化ウランはバスラだけでなくイラク全土に対して使われましたので,イラク市民全体が劣化ウランの影響をうける可能性があるのです。 通常の自然放射のレベルは土1キロあたり70ベクレル,というものです。 この自然放射のレベルの100倍あるいは1000倍の数値が検出された,とイラクの原子力委員会は言っています。 このように劣化ウランの粒子を含むゴミ,埃のたぐい,これらが劣化ウラン投下後,数週間,そして戦争の間を通じて,戦争後も,拡散し続けたのです。 劣化ウランの汚染をうけた面積は,全体で2000平方キロメートル,と試算されています。 |
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